今日から9日まで国民文化祭です。入選した作品がどのように展示されているか、また他にはどのような作品が並んでいるか、興味があって家族と見に行ってきました。
入選はやはり茨城の人が多かったですが香川県とか徳島県とか遠くの方の作品もありました。水戸の近代美術館で県展の展示をするときより半分以下のスペースしかなく、100点程度しか展示されていませんでした。
ドラママとーさんが自分の作品なら写真撮っても良いでしょうと会場の人と掛け合って、写させてもらいました。
一番奥の壁際真ん中に展示してあったので、見つけるまで本当に私の作品あるのかいなぁ・・と心配しました。
入選証書と記念品(笠間の作家達が作った納豆鉢)を頂きました。
工芸の丘全体でいろいろなイベントをやっていて沢山のお客さんが
来ていました。3日までは駐車場が有料(300円)になりますが、美術館に入って常設展などを見ると300円返してくれるみたいです。
Kさんは造形のセンスがいいから仕入れてきた粘土でどんな作品ができるか楽しみです。古信楽はよくご存じでしょうが、緋色土は置く場所・焼き方でこれが同じ粘土?というくらい変化します。
・・・粘土のフォーラムに書けばよいですね。
穴窯をやっているとどこに行っても穴窯作品が目に付きますね。テントをだしているのはプロでしょうから、趣味でやっているというのは穴窯のことですね。プロでも穴窯は趣味にとどめておかないと、夜逃げするはめになるらしいです。
私が益子にいくと昼食を食べに寄る単独の窯元の店がありますが、(店の中で安く蕎麦が食べられるのとかなりのスペースで穴窯作品コーナーがあるからです)
半年まえに行ったときに奥さんが「一年に一度くらいはお父さんに好きなこと(穴窯)をやらせてやりたい」と言っていました。その時は、家に置く場所があれば買いたかったスゴイ焼きの大壺を20万円で置いていました。大抵の穴窯作品は「・・・小野田さんのほうがいい!」と思うのですが、その壺だけは「小野田さん悔しがりそう・・」と思いました。あれはまだ売れずにあるだろうかと時々思い出しますが、今度行ったときにまだあったら思わず「これください」と言ってしまいそうで、しばらく益子には近づけません。
京橋のギャラリーで、穴窯で焼いたと思われる信楽の大壺を目にしました。思わず中に入ってしまい、作者と話をする機会がありました。ドラママの話を確かめようと大胆にも、作陶で生計を立てられているのかと、聞いちゃいました。
本業は東京で骨董店を経営している方で、穴窯を作ろうと岡山までいって作業をしているそうです。月に3回、半月は岡山で、兎に角穴窯は面白いと色々話してくれましたが、火色の話になり、薄いピンク色は長石と松灰を混合した物を薄く塗る技法があるとの「秘伝」を話してくれました。
でもこの考え方はおそらく、「神の手と、自然」をモットーとする我がいずみ窯の「窯風」には合わないですね。
ぐい飲みが1万5千円から3万円の値を付けていました。小野田さんの作品は随分と控えめな値段だと改めて思ったしだいです。
Kさん、興味深い話が聞けてよかったですね。岡山まで行って穴窯やっているのですか・・・・わざわざ大変なことをしようとする人は思いこみが激しいですからね・・・我らが先生もだけど・・・
緋色のほかにもいろいろやり方はあります。
灰が沢山かかったように見せるためにあらかじめ灰を塗って窯詰めするとか・・・。
ただ塗ったり吹きつけても不自然なので(デパートなどで自然降灰釉と銘打ってお手頃な価格で売っているタンブラーなどは全部不自然です。)釉薬ボンドをうすめて塗ったところに遠くからドライヤーで灰を飛ばしてくっつけて電気窯で焼いてみたことがあります。
いくつもの作品を窯詰めしたように列べてやればごまかせるかも・・でも趣味で穴窯が楽しくてやっているのに「なんちゃって焼き」をしてもしかたないからいずみ窯では絶対にやりません。
ほかにも、灯油窯で釉ものを焼くときに部分的にごく薄く施釉するとか釉薬の上澄みを塗るとかすると緋色的にできます。ベッタリ釉薬がかかっているよりおもしろいものができるので、テクニックとして時々使います。
今後も出来るだけ色々な作家の話を聞いて、情報提供してください。